お母さまの気づき「音楽を深く楽しむ」って…?

こんにちは!

調布市仙川 今井ピアノ教室の今井和代です🎵

先日、生徒さんのお母さまがこんなことをおっしゃっていました✨

「息子の方が私よりずっと音楽を深いところで楽しんでいたことに気づきました。

 私がそれを邪魔してしまっていたのかもしれないと思うのです。」

私はこの言葉を聞いて、とても心が動かされました💓

お母さまが、どうしてこう思われたのかについて少し書いてみたいと思います。

まず、生徒さんは、現在中学校1年生の男の子Dくん🎶

2年生の時にピアノを始めてから、今年で6年目になりました☺️

(私が教えにいっている音楽教室の生徒さんです🎵)

Dくんはとにかく音楽が大好きで、ピアノとヴァイオリンどちらも習っています🎻✨

好きなものについて自分で調べたり質問したり、それをもとに考察して自分なりのこだわりを持って取り組むタイプです🌸

作曲家の人生や時代背景などを調べることも好きですし、それぞれの曲に対しての感受性がとても豊か💐

数年前、ヴァイオリンのレッスンで宿題に出たブラームスのワルツ(op.39-15)に対して

「この曲を弾いていると悲しくなるからもう弾きたくない…」と言ったことも…😳

長調(dur)ですし、教本の中の短い曲からブラームスの哀しみを感じられる小学生なんているの…?と本当に驚いた…!!なんてこともあったDくん✨✨✨✨

そんなDくんのお母さまは、何事にも集中して打ち込みバリバリこなされるタイプ🏃‍♀️✨

マイペースなDくんに対して、ここ1年くらい

・コンクールに挑戦したりして技術的にも音楽的にも上達してほしい✨

・もっと真剣に、習うからには極めてほしい✨

というお気持ちを抱いていらっしゃいました。

そんなお母さまが冒頭の気づきを得たきっかけは、親子での2つの会話だったそうです☺️

まず1つ目は、発表会の参加について話し合った時💬

このコロナ禍で普段と同じようにホールを借りての発表会はできず…😢

教室のピアノで演奏するささやかな発表会に出るか、今年は参加を見送るか…。

その状況にDくんは「今年は出なくていいかも。

発表会がいいのは、ホールでいいピアノでいい音で弾けるところだから。」と言ったそう。

その返答に

“人前で演奏して誰かに聴いてもらうことが発表会の醍醐味だ”

“努力するためのモチベーションを作るために発表会には出たほうがよい”

と考えていたお母さまは、ビックリ😳

Dくんは、発表会の場をお母さまとは全く違う理由で楽しみにしていたのです。

お母さまのお考えは、私もその通り❣️と同意しかありませんが、発表会に対しての感じ方は人それぞれ。

お母さまは知らず知らず、Dくんも同じように感じている、あるいはDくんもこうした方がよいと、どこかで考えてしまっていたのかもしれません…。

(これは、講師である私もよく陥る穴です💦

絶対こうした方がいい!と自分の中で決めてしまって、お子さんの気持ちを聞かずに押し売りしてしまうこと…。

子どもたちは大人に強く言われると自分の考えを言葉にすることができなくなってしまいますから、注意しなくてはと反省します😭)

そして2つ目は、自粛期間中勉強やお仕事のBGMにクラシックをかけて聴いていた時💬

Dくんお気に入りのラフマニノフのコンチェルト(協奏曲)を聴いていた時に、

「いつかオーケストラと演奏できたらいいね✨」と言うお母さまに、

「いや、それはいいや。他の人が演奏したらいいと思う。」とDくん。

これも予想外すぎて、またまたお母さまはビックリ😳!!!

「好きな曲=弾きたい」ではないの⁉️と。

(ここでDくんの名誉のために…😂)

Dくんは、練習が大変だから・自分には弾けそうにないから、という理由で言っているわけではありません。

お母さまが「Dくんもこう思っているだろう」と考えていたこととは、Dくんの気持ちは別の方向を向いていた…

コンクールに出る、難しい曲を弾く、オーケストラと共演するなどの大きな目標を持つことも素敵だけど、

今のDくんは、彼なりの楽しみ方を持っていて、それを心から味わっているんだなぁ…

音楽を好きで楽しんでほしいというお母さまの願いは叶っていた…✨

初心を忘れていたなぁ、と気づかれたそうなのです✨

音楽が心から好きだからこそ、毎日弾くことそのものを楽しめているのかも…。

人はどうしても、目に見えるものでモノの価値を測ろうとしてしまうところがあると思います。

よくあるのは、テストの点数、偏差値、学歴、経歴、年収…他にもいろいろ…💦

(私も度々、他人や世間一般…という幻想…を基準にして、自分の価値や自分の能力を見誤まっては、豆腐メンタルがプルプルしてしまい反省します😂💔)

ピアノの習い事でいうと、例えば

・あの子より私(うちの子)の方がうまい・下手

・テキストの進む速さが他の子に比べて早い・遅い

・本番で何回ミスをしたか

・コンクールでたくさん賞をとっているかどうか

などなど…💦

もちろん、ノーミスで弾けたら素晴らしいですし、テキストをどんどん進められるくらい練習を頑張ることも素晴らしい✨

コンクールで受賞するくらい努力ができることも、とっても素晴らしいことです✨✨

自分を律して極めることができることは、間違いなく素晴らしいこと✨

ですが、音楽そのものを楽しめているのか…

そしてその子自身が本当に望んでいることなのか…

そこをお子さんの表情をよく見て、聞く必要があると思っています😌

Dくんのお母さまのように「自分の予想と違う気持ち」をお子さんのお話しから察して理解することは、本当に難しいことだと思います💦

(子どもが自分の気持ちや考えを言葉にすることは、まだ難しいという部分もありますので…大人同士で話す時よりも更に…です。)

ですが、そこを無視してお子さんの集中力、やり遂げる力を育むことはできません😣💦

お子さん自身が好きでいるからこそ、頑張れる。これは間違いないことだと思います。

そして、今は自分が楽しむためにピアノを弾いているDくんも、

いつか心から「もっとチャレンジしたい!」と思う日が来るかもしれません☺️

スタートがゆっくりだと、大変なことも多くあります😭

私自身が、高校2年生からピアノの道を目指し始めたスロースターターですから、誰よりもそのことは痛感してきました💦

ですが、自分の気持ちがついてきていない頃に、もしも母や先生に自分の望まない形で厳しくされすぎてしまっていたら…

私は音楽の道には進んでいなかったと思います。

「音楽を楽しむ」と一言で言っても、人それぞれの楽しみ方があります。

そして、それぞれの成長のタイミングというものもあると思います💡

ピアノのことは、まず講師が、そして親御さんと一緒に🍀

お子さんの今の気持ちを知り大切に💓

そして長期的に見た上で今大切にしてほしいことを考えながら🔭

サポートしていきたい🎶そんな風に思った今井でした☺️

私にとって、お母さまたちからのお言葉は、全てが学びです✨

話しすぎてごめんなさい💦や、いつも電話してすみません💦そう謝られるお母さまもいらっしゃいますが、私はどんなことでもお話ししていただけることが嬉しい✨(前回も書きましたが、大切なことなので2回書きました。笑)

そして、お母さまの考えが例え子育て論的にベストでなかったとしても、そう感じられた気持ちは事実。

そこをダメダメと蓋をしてしまうと爆発💣してしまいますから、そうなる前にお話しいただくことで整理していただけることもあるかな🌱と思っておりますので

どんなことでも、いつでも、お声かけいただきたいです😍✨

それでは、最後までお読みくださりありがとうございました😊

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皆さまにお会いできますことを、心よりお待ちしております💐

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